‘Write an Unparalleled Story That Will Endure Into the Future’
The following is the 2023 Message to the Women and Young Women From SGI Honorary Women’s Leader Kaneko Ikeda in Japanese. For the English version, please see the February 3, 2023 World Tribune, or visit the link here.
全世界の創価の女性の皆さま方に、敬愛と感謝を込めて、一言、ご挨拶を送らせていただきます。
同志の方々の真心の題目に包まれ、おかげさまで、この一月二日、主人は元気に誕生日を迎えました。年頭から、アフリカをはじめ世界の各地で、新しい地涌の友が誕生していることを、牧口常三郎先生も戸田城聖先生も喜んでおられるねと申しておりました。
日蓮大聖人の仏法に、お二人が巡りあわれたのは、一九二八年のことです。この年に生まれた主人は、両先生の信心の年輪とともに、九十五歳の一年も、不二の心で「月々日々につより」勇猛精進しております。
一月十一日には、「平和の回復へ歴史創造力の結集を」と題して緊急の提言を発表しました。
危機が打ち続くなかで、世界の宝友たちが励まし合い、平和への祈りを深めながら、それぞれの使命の国土で、生命尊厳の希望の力を結集されていることを、主人は何よりも誇りとしております。
大聖人は、競い起こる障魔に立ち向かった池上兄弟と夫人たちの団結を、「未来までのものがたり、なに事かこれにすぎ候べき」と讃嘆されました。
とくに、不退の信心に立つとともに、猛反対の義父にも細やかな心くばりを重ね一家和楽を勝ち開いた夫人たちには、「竜女が跡をつぎ、末代悪世の女人の成仏の手本と成り給うべし」と仰せであります。
折にふれ主人も、苦難に挑む「異体同心」の婦人部・女子部の方々に、この御聖訓を送って讃えてきました。
一九九二年の六月、フランクフルト近郊でドイツSGIの総会が行われた日だったでしょうか。同志と会館の前で、来賓の方をお待ちしていた時のことです。すぐ側にスズランの花を見つけると、主人は欧州の尊き友の人知れぬ苦労をねぎらうように語りました。
「厳しい寒さに耐えたものが、美しく咲くんだよ」
スズランは、寒さにも病気や害虫にも強く、何度も何度も秋冬を忍び、可憐にして香しいたたずまいで春夏を彩ります。いのちの勝利の鐘を、仲良く凜と打ち鳴らすようなスズランの花を、主人は華陽の乙女の朗らかなスクラムになぞらえています。
「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる」との御金言さながらの連帯が、私たちの連帯です。
昨年は、私と同い年の作家の古川智映子さんのエッセー「負けない人生」が聖教新聞に連載され、深い感動を呼びました。
新たな時代を創った、歴史上の知られざる偉大な女性たちに光を当て、蘇らせてこられた方です。この古川さんご自身が師弟の道を貫き、題目を唱え抜いて、伴侶の裏切りや悪性リンパ腫など数え切れぬほどの病気を打開した足跡をありのままに記されたのです。
それは、作品の波瀾万丈のヒロインたちに勝るとも劣らず、何ものにも「負けない」勇気を贈る勝利の劇です。そして今も、病と闘う方々を激励し、内外の青年と仏法対話を、はつらつと広げています。
信仰のいかんを問わず、若き生命を信頼し、誠実に語らい励ますことが、どれほど大切でしょうか。
先日も、アメリカ創価大学に学んだ最優秀の卒業生の女性が、うれしいお便りをくださいました。
――どんな大変な時にも、教職員の方々が愛情深く、私を信じ、可能性を最大限に引き出そうとしてくれました。そのおかげで、自信をもち、慈愛をもって人に接し、勇気をもって学ぶことができました。創立者の指針を胸に、貢献的人生を歩み続けていきます、と。
人々の心の凍えが切実な社会だからこそ、私たちは「一人もかけず仏になる」との生命哲理に立って、自他共に人間革命そして広宣流布という、かけがえのない「未来までの物語」を綴り、あとに続く友の命を温め、照らしていきたいと思うのであります。
「祈るらむ ただひたすらに 祈るらん
貴女の健康 あなたの笑顔を」
かつて、主人が古川さんに詠み認めた和歌です。
大切な「青年・凱歌の年」、この同じ心で、全世界の創価家族一人一人に届けと、私も主人と一緒に題目を送らせていただきます。
どうか、皆さま、お元気で!
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